JR北海道は、青函区間の保守工事のため毎週日曜日に北海道新幹線の最終列車を運休します。
北海道新幹線のうち、新幹線と在来線貨物列車が同一の線路を走行する「青函共用走行区間」(青函トンネルを含む)において夜間に保守工事が行われます。これに伴い、2021年5月9日(日)〜7月18日(日)の毎週日曜日に最終の新幹線列車の運転が取り止められます(運休日カレンダーは下表を参照)。
具体的には、下り東京駅19:20発「はやぶさ43号」は、新青森駅〜新函館北斗駅間が運休となり、行先が新函館北斗駅から新青森駅に変更されます(東京駅〜新青森駅間は通常運転)。このため、東京駅発の新函館北斗駅行最終列車は2時間早い17:20発の「はやぶさ39号」になります。
また、上り新函館北斗駅21:57発の最終「はやて100号」新青森駅行は全区間で運転取り止めとなります。新函館北斗駅発の最終新幹線は20:43発「はやて98号」(盛岡駅行)となります(時刻表は下表を参照)。
JR北海道によると、青函トンネル内に敷設されている電力を供給する架線は、海峡線の開業以来32年間使用しており、列車を安全に運行するために順次取り替えていくとしています。架線1本の長さは約1,500mあり、一晩で取替を完了するには、保守基地から作業地点までの往復時間を含めて連続6時間程度の保守時間が必要になるとのことです。このため、最終新幹線を運休することにより保守時間が通常よりも大幅に拡大し、計画的に取替工事が進められると説明しています。